~スキルを生かした副業を始めたいあなたへ~

自分に合った働き方が見つかる! 現役介護士の副業リアリティ

収入アップ、キャリア形成、スキマ時間活用など、さまざまな理由で副業を始めている人が増えています。

介護業界でも副業ワーカー増加中で、スキルを活かした新しい働き方が注目されています。今回はUcare(*)を利用している介護職の副業ワーカー2名に、リアルな副業事情を聞きました!

(*)USEN WORKING社が運営する副業マッチングサービス(対象エリア:北海道、群馬県、埼玉県、神奈川県、東京都、千葉県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県)

 

時間もお金も有効活用できて充実度アップ

——Aさん(埼玉県・28歳・男性)の副業インタビュー

「やっぱりグループホームが合っている」と実感

普段はグループホームに夜勤専従で月8〜10回ほど勤務しています。夜勤1回あたりは30,000円弱で、月収は約23万円です。

介護職で単発の求人が出ているマッチングサービスを利用し、副業でも月に8回ほど夜勤をしています。日勤があるとどうしても生活リズムが調整しづらく、自分には夜勤だけのほうが合っていると思ったため、本業も副業も夜勤のみです。

副業先はグループホームや有料老人ホームなど、さまざまな施設に行っています。1夜勤あたり16時間勤務で、相場は16,000〜32,000円程度。業務のレベルや入居者の多さで金額は変わってきますが、月の最大収入は副業だけで約15万円です。

もちろん、副業を始めたのは収入アップを期待してのことです。ただ、それだけではなく、本業とは別の施設で働いてみることで、自分に合った施設を知りたいという思いがありました。

実際、複数の施設での業務を経験し、グループホームでの勤務が合っていると感じました。入居者の方とお話ししている時間や、名前を覚えてもらえたときのやりがいも、あらためて実感しました。

忙しいほうが時間を有効活用できる

本業の夜勤明けの時間を活用したいと思ったのも、副業を始めた理由の一つです。朝の10時に夜勤が終わるので、そのあと11時頃に帰宅。帰宅中に昼食をとることもあります。食後に仮眠を取って、だいたい15時くらいから出勤の準備をするのがルーティンです。

この12時から15時の間に家で仮眠を取らず、カフェに行ったり銭湯でゆっくり過ごしたりすることもあります。とくに副業を始めてからは、空き時間が少なくなる分、なんとか時間を有効活用したいと思うようになり以前よりもよく出掛けるようになりました(笑)

求人では「マニュアル」の有無をチェック

月8回の単発副業のうち、5回くらいは初めて行く施設です。1年間で50カ所は行ったんじゃないでしょうか。当然、一緒に働く方も入居者の方とも初めて会いますし、自分の勤務中に「万が一のことがあったらどうしよう……」と不安に思うこともしょっちゅうです。

でも、受け入れ側の施設もその辺りはしっかりフォローしてくれます。副業先でいきなり責任が重い業務を任されることはありませんし、基本的にはマニュアルに沿って業務を行えば大丈夫です。マニュアルの有無は募集要項にも書いてあるので、よく見ておいたほうが良いですね。

とくに複数の施設を持つ大手の介護事業者では、マニュアルも丁寧に作られています。緊急連絡先もきちんと用意されているので、初めての副業なら、大手かどうかを見ておくと良いと思います。

もう一つ確認しているのが、勤務人数です。1人夜勤の求人もありますが、何かあったときに不安なので、最初のうちは2人以上で勤務できるほうが安心ですよね。フロアが2階以上なら必然的に2人以上の勤務になりますから、そこをチェックするのも手です。

金銭的な余裕から新しい夢も叶えられる

副業で得た収入は、遠出したり日々の生活をちょっと豊かにしたりするのに使っていました。ほかにもNISAで投資するなど、貯蓄にも回しています。

実は今、海外の飲食店で働かないかと友人から誘われていて、ワーキングホリデーの準備をしているところなんです。そのためにお金を貯めていたわけではないのですが、副業で稼いだ分を貯めていたからこそ、金銭的に悩むことなく新しい夢にチャレンジできると思っています。

 

本業のスキル&キャリアに変化

——Bさん(神奈川県・41歳・男性)の副業インタビュー

きっかけは楽しそうに副業をしている後輩

もともとは飲食業界で働いていたのですが、手に職をつけたいと思い、介護業界へ転身。それから介護歴は14年になります。最初に介護業界に入るときに短期の専門学校に通ってヘルパー2級を取得。今は介護福祉士の資格も持っています。

副業を始めたのは、後輩がやっていたからです。正直にいうと、その後輩は人より仕事に熱心なわけでも、特別なスキルがあったわけでもありませんでした。でも、楽しそうに副業の話をしているのを聞いて、「面白そうだな」と。お金を増やしたい気持ちより、興味関心のほうが勝っていました

とはいえ、昨年はかなりハードに働いていたと思います。本業の夜勤明けに午後から、休日には午前中から夕方にかけて副業をしていました。日勤も夜勤も含め、副業だけで月10〜20万円くらいは稼いでいましたね。

稼いだ分は半分くらい貯金しつつ、仕事終わりに美味しいものを食べたりお酒を飲んだりすることに使っています。

初めての場所でも「しんどくない」

食事や入浴介助など基本的な業務でも、施設によって多少やり方が違うので学びがあります。本業との違いが気分転換になったり、他の施設で得たスキルを本業に還元できたりと、収入アップ以外にも魅力があると感じました。

初めて行く施設で働くので、人と接する能力や業務の応用力も身についたと思います。ちょっとのことでは動じない、冷静さも手に入れました(笑)

最初は「知らない人と働くのはしんどいんじゃないか?」と思っていましたが、無茶ぶりされるようなことはありませんでした。施設の特徴や注意点は前もって書面で案内してもらえますし、そこまで不安に思う必要はないと思います。

副業先での再会が転機に

今年の1月に転職し、常勤と月5回の夜勤で月収32万円になる見込み(※インタビューは2024年1月に実施)です。夜勤が得意ではないので、22時〜7時のショート夜勤にしています。

実は今の勤務先は、以前立ち上げに関わった施設なんです。一度は離れたのですが、設備や立地、体制の良さをあらためて実感し、戻ることにしました。

というのも、単発で勤務した副業先で、立ち上げ当時の同僚にたまたま会ったんです。そこで「あそこの施設、良かったよな」と思い出しました。

副業でいろいろな施設を経験してきたからこそ、価値判断の基準が明確になり、当時働いていた施設の良さに気づけたんでしょうね。副業は本業の働き方を決めるきっかけにもなる、情報収集の場だと感じました。

口コミだけじゃわからない

副業を調べているときに「ワークシェアリング」という言葉を知りました。同じ業務を複数の働き手で分け合うことで、まさに自分が副業でやっている働き方でした。こうしたスタイルの働き方は今後も増えていきそうです。

何度か転職も経験しましたが、合わない施設だったからといってそう簡単に辞められるものではありませんよね。その点、副業の単発勤務なら、合わなければそこの求人にはもう応募しなければいいだけなので負担も少ないでしょう。

なにごとも口コミの評価だけではわからないものですから、まずは1、2回だけでも実際に働いてみると、視野が広がると思います。本業との兼ね合いをみて、無理しないことも大切です。

あとは、基本的なことかもしれませんが「わからないことは確認する」。これができれば大丈夫だと思います!

 

取材協力:USEN WORKING